リスセラ

備品庫の密室で、ふたり

「……っと、ごめんなさい、リースくん。扉、閉めますね」「あ、はい――」ガチャン。次の瞬間。 低く鈍い音とともに、扉がぴたりと閉まった。その場には、リースとセラの二人だけ。「……あれ?」「……っ、ちょ、ちょっと待ってください……これ……開か…

まるで月の光のように

――セラさんは今日も変わらず冷静だった。地下格納庫での情報共有を兼ねた会議。無駄のない丁寧な所作で資料を配り、隊長たちの質問に端的に答えていく。彼女の淡い金髪が、重たい空気に似合わず、ふわりと揺れている。青みの混じるグレーの瞳が、その上の長…