熟れる
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文章R18,ジラセラ,時系列③
世界の片隅
灯りを落とした私室には、低く唸る船の稼働音と、空調の微かな吐息だけが響いていた。 夜のジルニトラは、今日も静かに大海を漂い続けている。ソファの上、セラは夜着姿で毛布に包まれたまま、ジランドの隣にもたれかかっていた。 読書をしていたはずの…
文章ジラセラ,時系列③
満ちる、ということ
どれほどの時間が経ったのか、わからない。熱に浮かされるような感覚のなかで、それでも私は、はっきりと「この人の腕の中にいる」ことだけを理解していた。彼が、私を見つめている。その目に映るのは、部下としての私ではなく――今だけは、ただ一人の“女性…
文章ジラセラ,時系列③
触れられないまま、触れていたい
いつもの空気とは少しだけ違う、朝の静寂。すでに目を覚ましていたジランドは、 隣で眠るセラの方へ、ゆっくりと視線を落としていた。彼の肩に、柔らかな重みがある。――ゆるくウェーブのかかったブロンドの髪が、そっと彼の胸元に流れていた。その髪の合…
文章ジラセラ,時系列③